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ボツワナ

書こうと思っている主題についてなかなか煮詰まらないのでちょっと合間に。 黒川先生がボツワナに行かれているようです。 http://www.kiyoshikurokawa.com/jp/2010/02/%E3%83%9C%E3%83%84%E3%83%AF%E3%83%8A%E3%81%8B%E3%82%89.html ボ ツワナ ツワナ人の国。 位置的には南アの北。ヨハネス駐在員だった先輩が 「ボツワナはいいぞ~。(環境がね)」 と言っていたので新婚旅行の候補にもなっておったところです。 (南アで動物、ザンビアで滝、ボツワナでダイヤとカラハリライオンとコイサンハンターに会うという壮大な旅・・・) かつてアパルトヘイト時代はだいぶ南アの工作員がむちゃなことをしたんだろうなと思いますが(モザンビークとかもひどかったらしい)いまはだいぶよくなったことでしょう。 豊富な天然資源とアフリカにはめずらしくグッドガバナンスのある中進国。 天然資源に頼ってガバナンスがめちゃめちゃになるか、ガバナンスの努力をしようとしても資源(社会資本とか、企業資本とか、人材=識字とかも含めて)が足りなくて成長することが出来ずに紛争に逆戻りという国もある中で、どっちも持ってるボツワナ。 この国がこれから先もっと成長するためにはどうしたらいいか、という黒川先生の問い。 おもしろいので電車の中で考えながら、ニトベの226会に行ってきます。 アディオス。

ワガコトとタガタメの境

大塚耕平内閣府副大臣が日経ビジネスオンラインで「日本の『成長戦略』」について持論を展開。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100118/212272/ 原口一博総務大臣がつぶやく。 「頂点の文化?一度、極めたら陥落がない地位?横綱…永世名人…事務次官…」 http://twitter.com/kharaguchi/status/9075892965 全然別のことを別の視点でとらまえているのでつながりはないのですが、この二つを眺めて自分なりに改めて感じたので整理してみる。 1.「最後は誰かがどうにかしてくれる」という雰囲気をみんな持っていないか。 2.「あの横綱はダメだ」とか「権力の権化である事務次官は・・・」と言うがその中ではみんながそれを目指す以外にインセンティブを感じない仕組みになっていないか。 3.その雰囲気と仕組みが、この国を覆っていないか。 誰かがどうにかしてくれて、上だけ見ていればいい環境は、一見ものすごく居心地がいい。でもきっと首が痛くなるよね。 よく国会議員の人は「国民への説明責任」とか「国民の目線で」など「国民」という言葉を言う。この場合の「国民」が僕にはなんとなく「YOU」に聞こえる。市議会とか都議会の議員がどうかは分からないし人にもよるだろうしアンケートなんかとってもみんな否定するだろうが、これはほんとは「WE」に聞こえないといけないんだろうと思う。「政治主導」はいいけど、主導する思考回路が「YOU」だとなにも変わらない。 お上が「YOU」の思考で物事を言って、決めて、指示してくれる、という雰囲気があるから「成長戦略」も「決めてくれない」になっちゃうし、会社のトップも大きいところであればあるほど自分のところの平社員に対して本音の本音で「WE」だと語りかけている人ってそんなにいないんじゃないか。 「WE」で語りだすと、それまでワガコト=「I」のことで自分のことばかり考えて垂直統合のロープを上ることしかインセンティブがなかった人たちが、ワガコト=「WE」のことに価値を見出せるようになる。そうすることでワガコトがタガタメを包摂する瞬間が来る。境目を超えて、ワガコトがタガタメになるのです。

迷路@トーキョー・ステーション

東京駅、といっても東京国際フォーラムの地下にあるJR京葉線のホームから「ほんとの東京駅」に向かう丸の内地下道をご存知ですか? 改札を出ない八重洲側の通路と違って「動く歩道」もなく、延々と続く約1キロのトンネルです。 丸の内線に乗ろうと歩いていると、向こうから大きなバックパックを背負った白人男性が声を掛けてきました。この寒空に半袖の赤ら顔。年の頃は50歳くらいでしょうか。 おじさん曰く「サブウェイはどっちだ?!」 僕「どのサブウェイ?」 おじさん「コウラクエンに行きたい。」 僕「じゃあ丸の内線だからちょうどいいし一緒に行きましょう。」 おじさん「ありがとう。レッドライン、とだけ覚えていて、赤い『丸』を辿ってきたけどどこかで道を間違えたみたいだ。」 僕(赤い丸??) なるほど、彼が迷った理由が分かりました。丸の内線は「メトロの赤い丸」ですが、彼は「JRの赤い丸」、正確には槐色の丸を追って地下道を進んでしまったというわけです。 覚えやすいように、と配慮して色分けされているわけですが、よくよく考えてみれば「色の見え方」も人それぞれ。「赤い」は必ずしも同じように「赤く」見えないかもということか。 それにしてもおじさん、30分も駅の中を歩き回ったらしく、君に聞いてよかった、と疲れた顔が実に印象的でした。聞けばシドニーから志賀高原にスキーに来たとか。なんて羨ましい。 そのあと「文化のローカライゼーションとビジネス」について酒を飲みながら話をしたのですが、この話はしないままでした。