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アジアB級グルメマップのス〃メ ベトナム・ハノイ編③

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オペラハウスもすっかり漆黒の夜に沈んでしまいましたが 街は未だ眠りません。 さてお仕事も終わりに近づき、お疲れさまのディナーです。 Tran Hung Dao通り(だったと記憶・・・汗)にある小洒落たレストランをリサーブ。 (前日に前を通り掛かって、外観と混雑具合で即決しました。とても混んでいるということ。) 豆電球のライティング装飾がどうやら流行っているらしく、ここ以外にもけっこう 見ました。 なんでもない平日の夜ですが、お祭り気分な感じです。 フレンチコロニアル調の建物は、内装まで白に塗り固められていて 高い天井近くにレトロなファンが留まっています。 感心するのは装花のセンス。個人的な好みなのですが、同じ種類の花だけを ぐわっと盛っている形が好きなのです。 さて肝心の料理はどうでしょうか・・・。 こちらのオヤジさんがむちゃくちゃ張り切ってオーダーしてます。。。 結果からいえば完璧なまでに的確なオーダーでした。 蛇の道は、蛇。(違うか) 生春巻き。 中身がこてこてビーフ。これ、ハマります。 ビアハノイに合うの合わないの・・・。 整然と並ぶ料理の面々。 このレストラン、ステキなのはハードだけじゃありません。 テイストもかなりレベルが高い。(のにものすんごくリーズナブル) デザートも含めて30品目以上飲み食いしてお会計は一人当たり150,000ドン程度! (約800円!!!) おまけは小雨に煙るマーケット。 装花で感動していた私ですが、フローリストの店先もものすごくセンスがいい! 雨に濡れた路地に花の色が映ります。 こうしてハノイの夜は更けていくのでした。 (終)

アジアB級グルメマップのス〃メ ベトナム・ハノイ編②

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たらふく食べて飲んだ翌朝はさっぱりとした朝食がいいところ。 こっちのオヤジさんに聞いたら「お前らのホテルの近くにはまともな店がねぇ。」 「車使っても良いからここへ行け。」 と言われてきたのがここ。 フォー専門店。 朝7時少し前ですがしっかりお客が入っています。 黒塗りがどんどん乗り付けてきて、企業の幹部クラスのような風体の おやっさんが入れ替わり立ち替わり・・・。 こいつは期待出来そうです。 席に座ると、ものの10秒でなんにも言わないでこれが出てきます。 シングルオーダー、シンプルオーダー。 鶏肉のフォー。一杯30,000ドンちょっと。(約150円) 屋台で食べると50円くらいだそうですので、「高級店」です。 なんとも麺もスープも透き通った味わい。たまりません。 まったく胃もたれもせず、今日のお昼もしっかり食べられそうな予感。 こちらは視察の合間に立ち寄った地方のレストラン。 淡水魚の料理が「売り」だそうで。 淡水魚様、いらっしゃいませ。 チョウザメのような形状ですが、キャビアはとれないそうです。 北の方の湖で取れるとか。 こいつをまるごと4種類の調理法(炒、焼、蒸、揚)で頂きます。 炒め物(漬け物と一緒に炒められてます) 揚げ物(生春巻きに巻いて食べると絶妙) いやはや実に幸せな話です。 (続)

アジアB級グルメマップのス〃メ ベトナム・ハノイ編①

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余震に揺れまくる成田空港から飛び立って、やってきました8年ぶりのハノイ。 8年前の記憶なんて一切残ってはいません。ほぼ、初めまして。 夕暮れなずむオペラハウスとヒルトン。前回はあそこに泊まりましたが・・・。 さっそく夕食に参りましょう。 徒歩圏内にあるそこそこのレストラン。(名前を忘れた・・・) カニタマスープ。 揚げ春巻き。 牛肉の竹筒焼。 これはですね、想像以上の美味です。 なんというか、甘辛醤油味とでもいいますか。日本人の味覚の郷愁を誘うには 完璧すぎる味付け。 白身魚の蒸し物。 なんでこんなにネギと生姜が旨いのか。野菜が旨い国に悪い国はない! いつもアジアB級グルメマップのス〃メの「取材」でご一緒している「鼻」の効く 同志曰く 「やっぱりいろいろ食べ倒したけど、ベトナム料理がアジアで一番旨い。」 とっても心に染みました。 (続)

この一週間で考えたこと(3)

今回の会議に参加されたASEAN各国のみなさんからは一様に震災を受けた日本に対する 同情と親愛のメッセージをいただきました。 少なからず日本にきたことのある方々ばかりで、なかには2年住んでいたという人もいたりと、みなさん知日派ばかりということもあるとは思いますが。 また世界中の友人知人から次々と安否を気遣うメールやSNSへのメッセージが届きました。 金曜日に始まり、週末もなくベトナムに飛んできて慌しく過ぎ去っていった時間が、ようやく このあたりから私の思考に寄り添ってくれるようになったことに気がつきました。未だ よく整理できていないので、完全な文章にならず以下のような書き方になってしまうのが 残念なのですが、いずれ再整理することを念頭に頭の中のたな卸しという意味もあって ここに記そうと思います。 (1)「当事者」とは 今回の震災は「日本」で発生し、私は「日本人」なので彼らから見た私は「当事者」である。 だから多くの温かい言葉や励ましのメッセージや安否を問う連絡がどしどし来る。 他方で、私は東京に暮らし、家財こそ少々被災(高かったグラスが割れた程度です・・・) したが家や家族はいたって無事で、日常生活を維持することになんら支障がない。私たち 日本人からすれば本当の「当事者」は私のようなものではなく、より過酷な現実に身を おいている大勢の人々である、という認識が当然のものとしてある。 この「当事者」をめぐる感覚のズレは、もしかすると我々が今後何かが起こった際、どこかの 誰かにメッセージを発信するときにも多々意識をするべきポイントかもしれない、ということに 今回改めて思い至った。 要点はふたつである。ひとつは当事者でない者はあくまで当事者足り得ないということを 十二分に認識すべきということ。いまひとつは海外における日本のメディアによる日本 からの情報発信がほとんどないということ。特に後者の影響は甚だしい。NHKワールドは 特に途上国では一般の人々が接することが出来る媒体ではなく、したがって彼らが知る ことのできる情報源はおのずと日本以外のメディアになる。海外メディアは「日本(全部)」 が大変だと報じるから彼らは「日本人(全部)」が大変だ、という理解になる。だから 日本に子供がいるような人に余計な心労を強いる。東京は今のところセーフティなのにも 関わらず、だ。

この一週間で考えたこと(2)

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日曜日。空港でかなり派手な余震に見送られてハノイへ。 本来であれば今次出張は中止にもなりそうなものでしたが、カイシャの見解は「フライトが飛んでいる以上、コトが起きているのは日本なのだから渡航先たる現地に問題はなく、従って積極的に中止する理由はない」。まぁ確かにおっしゃるとおり。さらに今回は日本からのみならず多くの関係者がASEAN各国から出席し、かつ日本からの我々がオーガナイザーなのでどうしても行く必要があったのです。 翌月曜日はハノイ近郊の某省へ。近郊の町や村の人々がリサイクルを生業にしていて、それが産業として集積しているところを見に行きました。前後でベトナム・グルメもちゃんとフォローしていますがそれはまた別の機会に・・・。 おなじみの現場は、他に違わず放射線こそ出ていないと思いますがダイオキシンやらメタンガスやらなにやらが満載の模様。 写真だと見づらいですが、ヘドロが堆積してガスがぶすぶす出ている池。 かわいい仔犬やお子さまの未来のためにも少しずつきれいにしていかれるといいですね。 村ではおばちゃんたちが往来でなにやら綱引きをしている最中。 セコハンの電線を引き伸ばしているところ。被覆を取って中身の銅線を出してまとめて売るんです。 街中にはこのように御殿が林立しております。リサイクル、特に資源系を値段が上がったときに売れると大変儲かる模様。車もレクサスやアウディがゴロゴロ。 変わったところではこんなものが・・・(いつからころがっているのか・・・) ジェットエンジン。MIG、かな。 なんかもうAKIRAの世界。(続く)

この一週間で考えたこと(1)

思えば先週の金曜日、地震が起こったその日の真夜中に5時間ドライブ(私はナビだけど・・・)して強行帰宅してから今日まで、怒涛の一週間でした。 金曜日。 23時半に会社を出て先輩の運転するBMWで発進。このまま朝になっても動くかどうか分からない電車を待って会社にとどまるのは羊の群れのやることだ、と勇猛果敢に突撃を開始しました。 南船橋まではなんとか工場地帯を縫うようにして抜けたのですが、船橋方面に行く途中でスタック。ここで2時間かけて100mも進めない、というまるで203高地かソンムかという状況に。主要幹線道路はその先の渡河地点で足止めされていてピクリとも動かず、かといってこのあたりは側道がない上に住宅地の道路は迷路級に細かく進入不可能。25時までいたずらに時間を浪費し体力も消耗してしまいました。 このままではいかんとナビ担当の私は大きな賭けに出ます。 「津田沼から鎌ヶ谷まで北上し、そこから西進して東松戸へ出ると対岸が葛飾区です。とにかく東京都へ入りましょう!」 もはやドゴール率いるパリ進軍の気分。 賭けは大当たりで、このルートはガラガラ。 水元の手前で54号葛飾橋を渡って無事に都内進入に成功。 ちなみにすぐとなりに架かる298号葛飾大橋は大混雑・・・。カーナビとグーグルマップのGPS機能をダブルで使うと抜群の効果を発揮することが分かりました。 都内に入ったはいいものの東京都に最も北東部から進入した私たち。お互い自宅は南西方面にあるため直線で行けば都心を抜けなければいけませんが、案の定「真っ赤」・・・。時間はすでに27時を回っています。都内進入の目標時を29時に設定していましたので2時間のアドバンテージを持っていましたがそれでもこの「真っ赤」な都心に突撃する勇気はありません。船橋の悪夢が蘇ります。 ナビ担当はまたしてもバクチを打ちました。 「環七を逆に、西へ向かってください!」 葛飾から環七を走るとなると南西方面には外回りを使って南下するのが定石ですが、海沿いの幹線道路がいずれも壊滅しているのは承知していたところ、内回りを使って西進し練馬、中野あたりから山手通りもしくは中野通りに転ずる道が見えたのです。距離はかかりますがカーナビはオールグリーン。行くしかありません。 江古田から中野通りを選択し、新井薬師、中野、笹塚へ。このあたりは勝手知っ