迷路@トーキョー・ステーション

東京駅、といっても東京国際フォーラムの地下にあるJR京葉線のホームから「ほんとの東京駅」に向かう丸の内地下道をご存知ですか?

改札を出ない八重洲側の通路と違って「動く歩道」もなく、延々と続く約1キロのトンネルです。

丸の内線に乗ろうと歩いていると、向こうから大きなバックパックを背負った白人男性が声を掛けてきました。この寒空に半袖の赤ら顔。年の頃は50歳くらいでしょうか。

おじさん曰く「サブウェイはどっちだ?!」

僕「どのサブウェイ?」

おじさん「コウラクエンに行きたい。」

僕「じゃあ丸の内線だからちょうどいいし一緒に行きましょう。」

おじさん「ありがとう。レッドライン、とだけ覚えていて、赤い『丸』を辿ってきたけどどこかで道を間違えたみたいだ。」

僕(赤い丸??)

なるほど、彼が迷った理由が分かりました。丸の内線は「メトロの赤い丸」ですが、彼は「JRの赤い丸」、正確には槐色の丸を追って地下道を進んでしまったというわけです。


覚えやすいように、と配慮して色分けされているわけですが、よくよく考えてみれば「色の見え方」も人それぞれ。「赤い」は必ずしも同じように「赤く」見えないかもということか。


それにしてもおじさん、30分も駅の中を歩き回ったらしく、君に聞いてよかった、と疲れた顔が実に印象的でした。聞けばシドニーから志賀高原にスキーに来たとか。なんて羨ましい。

そのあと「文化のローカライゼーションとビジネス」について酒を飲みながら話をしたのですが、この話はしないままでした。

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