ちょっと振り返ると


ここ1ヶ月ほど電車の中やら街角やらで就活中の学生さんやこの春入社の
新人さんをよく見ます。



一度などは公用車で新橋から霞ヶ関に向かう途中、みずほ銀行のビルからゾロ
ゾロと出てくるおそろいリクルートの女の子、たぶん1,000人はいたと思う、
の行列を見てちと辟易したものです。
みんな同じに見える。



そのとき隣に乗ってた大ボス(役員)がこうのたまったわけです。




大ボス「君は我が社にきて何年だっけ?」

僕「丸4年半が過ぎました。」



そうか、もう4年半もこの会社にいるのね。ということでそれ以来、
新卒から転職を経て今に至る自分史をふつふつと思い返すようになった
わけです。 僕の新卒就活は、今思えば実にいい加減でした。ほんとは
大学院に進んで勉強したかったのだけど、経済的な事情、社会人もいい
かなとかいう完全ミーハー根性等々が混ざり合って、ほんと適当に始めた
就職活動。





これといって業界研究なり企業分析なり全くせず、いわんや自己分析なんて
全くゼロ。とりあえずリクナビで有名そうな会社を選んでちょこっとエントリー、
とかそんな感じだったなぁ。
自己分析、というよりは自己暗示?自己設定?自分の守備範囲はこれよ、
というものを論理的にしゃべれるようにロジックばかりを積み上げていた気が
とてもします。

小賢しい小僧でした。



バーのバイトでオトナとコミュニケーションをもつノウハウをぎっしり
詰め込んでたから、ある意味天狗になってたのかもしれない。でも根っこの
ところで「世のため、人のため、そして世界のために」という、いまに通ずる
部分は持っていたのだと思います。それはまさに当時院に行って勉強したかった
ことだし、それはいまもこれからも突き詰めたいことだし。



縁あって気に入ってもらって内定した旅行会社にそのまま就職。 今思えば
給料は安いし労働時間ハンパなく長いしガシガシ数字を求められるし大変な
環境だった。同時多発テロ、SARS、イラク戦争と入社から3年間完全逆風
だったし。
でも人間関係はすばらしかったなぁ。2年目から仕えた課長は、いまでも
最高の上司だったと思えるし。 天狗の鼻をしっかり折ってもらって、
その上で伸ばす方法を学んだのはこの会社のおかげかもしれない。




でも自分の根っこのところが、どうしても末端の企業活動で犠牲になるのが
ガマンできなくて、今の会社に転職。結果的には天下国家を語るのが根っこを
育てるのかといえばクエスチョンだけど、とりあえず政策にとても近いところで
仕事が出来ているのはいいのかもと思ったり。ここに来て末端の企業活動が
如何に大事か、ということを改めて実感できたことも収穫だし。 また再来週
から現地ですが、とりあえずあと5年この世界で頑張ってみよう、というのは
ここ最近改めて思うこと。民間に戻るにしても、こっちの世界で続けることで
得られるものは、まだまだもうちょっとあるような気がします。



まずはなんだろね。駐在かな。




連休ヒマだとろくなこと考えないね。後半は田植えです。頭の中を空にして
蛙と遊んできます。うちの田んぼは完全有機なので、蛙が足の指と指の間を
すり抜けて歩いていくのです。


「うへっ!?」とお思いかもしれませぬが、意外と心地よい、よ。

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