素晴らしいタマゴ

土曜日、友人の三成(みなり)さんが運営する御宿のマーケットプレイス「牛舎8号」で、朝産みたてのタマゴを分けて頂いたのでさっそく日曜日の朝食に頂きました。これね、たまらないですよ。



牛舎8号
http://takthefool.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-7b93.html
かつて牛小屋だった建屋を改築改装しています。かなりすごい。

さらにパンは、いま中目黒でいちばんおいしいと思うTrasparente http://trasparente.info/ の山切り食パン。食パンの耳が「立っている」感覚、おわかり頂けますでしょうか・・・。食パンの耳が「パリッ」と香ばしい音を立てるんです。
小麦は確か北海道の国産小麦だったように記憶しております。(お店の中に袋が積んであるのを見ました)

さて本題の牛舎8号ですが、いつも両親の仕事を手伝ってくれている三成さんが「ゼロ」から立ち上げた「マーケットプレイス」です。地元の産品をはじめ、自然をモチーフにしたアートや世界を見つめた写真展など実にコンテンツ豊か。

オープン前日の準備が慌ただしい最中にお邪魔したのですが、実にたくさんの人が関わってこのマーケットを作り上げていることが分かりました。出入りする人の多いこと。マーケット=市場(いちば)=モノを売り買いする場所、という理解が一般的だと思いますし、日本のそこかしこで町おこしや村おこしに作られた道の駅や直売所はこの思考なのだと思います。つまりサプライヤーである「地元」とコンシューマーである「観光客」が「購買」という「点」でのみ一瞬つながる、そんなイメージです。

牛舎8号がどんな思考を元に設計されたのか詳しく聞いていませんが、一歩足を踏み入れた瞬間に、上に書いた思考とはかけ離れた、いや突き抜けた感覚に包まれました。今思うと外観を見つつ近づいていったときから少し気がついていたのかもしれませんが。

サプライヤーもコンシューマーもない、誰もが持っているものを出し、感じた人がそれを受けることができる、そのリアクションがまた出し手に環流していく・・・。関係性が矢印ではなく渦のように見える「場」。なんだか書いていてワケが分からなくなってきましたが、少しでも気になった方は御宿にお出かけになることをお勧めします。

ふと気がついたことは、なにかをしてやろうと思うたったひとりの人間の周りに、実に多くの仲間が集い、力を貸しひとつの形を作り上げていくエネルギーの強さ、その行為の美しさです。先日紹介したConnect USAの中西さん http://44dgeorge-penguinflipper.blogspot.com/2010/10/connect-usa.htmlや、影ながら応援しているブラストビート http://blastbeat.jp/ もそうですが、ある方向性を強く思考する個を中心として無数の力が結集してドリルの先端が固い岩盤を穿っていくような営みには共通する何かがあります。そして「ある方向性」というのにも実は共通する何かがあります。

ちなみに「ある方向性」については、先日ある集まりで偶然出会ってむちゃくちゃ意気投合したEdit Tres http://edittres.com/ の田中さんにも同じにおいを感じた次第。

まさに素晴らしい時代を創る力のタマゴ、なのです。

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