ソウルコミック

マスターキートンの話にけっこう多くの人から反応があった。

おふくろの味をソウルフード、竹馬の友をソウルメイトというように、なんだか知らないけど立ち返ってしまう、ふとまた無性に読みたくなる漫画はソウルコミックである。

普段はあまり意識しなくても平気。何年もはなれていることもしばしば。でもふとしたときに湧き起こるあの時のドキドキやビリビリ。もう居ても立ってもいられない。全巻大人買いである。

聖闘士星矢、ドラゴンボール、キャプテン翼、マリブル、スラムダンク…ひとりひとりの心にソウルコミックにまつわる物語がある。

フードやメイトほど国境を超えた普遍性はコミックにはないかもしれない。漫画を読まない人が多い土地もあるだろう。だからこそ我々は己の心にソウルコミックを抱いていることに誇りを持っていい。漫画を愛する人々。漫画の殿堂はいらない。年季の入った古本屋や貸本屋で、お互いのソウルのありったけを見せびらかしながら心底ノスタルジーを楽しむ。

実に幸せの極みではないか、諸君。

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